単襲かさね |
女房の夏の装束。表着の下に、単衣を数枚重ねて着たもの。 |
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単ひとえ袴はかま |
夏に着る袴。薄織りの絹・麻布・芭蕉布などで仕立てたもの。 |
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二ふた
藍あい 色いろ
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襲の色目の一種。表が、濃く赤味がかった
縹色、裏が縹色 の配合。 |
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読よ
書み 始はじめ
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天皇・皇太子・皇子などが七、八歳ごろはじめて漢籍の読み方を教わる儀式。 |
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蓬ほう
莱らい 山さん
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中国の空想上の理想郷。東方の海中にあり不老不死の神仙が住むとされた。
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籬まがき
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ま
じ な い |
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御み
匣くしげ 殿どの
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本来、宮中の貞観殿じょうがんでんにあって、蔵人寮くらづかさ
で作るもの以外の衣服を調進する役所。ここでは個人的に設けた衣服調達所のこと。 |
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御み
獄たけ 精しょう
進じん の 行 者 |
御獄
(吉野の金峯山) に参籠する前に、千日間の精進潔斎をする人。 |
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三み
位つ の 位くらい
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親王・臣下に賜わる位階の第三位。正三位と従三位がある。この場合、更衣は正四位上であったから、従三位を追贈された。宣命であるため
「につのくらい」 と読む。 |
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南みなみ
面おもて の 間 |
南側の部屋。寝殿正面にある。正式の客を迎え入れる部屋。 |
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宮みや
城ぎ 野の
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宮城県仙台市の東部。萩の名所で歌枕。ここでは
「中宮」 の意。 |
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御み
息やす 所どころ
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天皇に寵愛された女性。特に皇子・皇女を生んだ女御・更衣の尊称。 |
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民みん
部ぶ の お も と |
おもと
(御許) は女房への敬意がこめられた呼称。 |
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昔
の 物 語 |
宇多法皇が河原院で京極の御息所と一夜を過ごした時、源融の霊が御息所に取りつき、気絶したという伝説。
( 『江談抄』 ) |
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< 武 蔵 野
と い へ ば か お こ た れ ぬ > |
「知らねども
武蔵野といえば かこたれぬ よしやさこそは 紫のゆゑ」 ( 『古今和歌六帖』 第五) |
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乳
母めのと 子ご
の 弁べん |
乳母子とは乳母の実子のこと。弁は、この人の夫などが弁官だったため呼称とされたのだろう。 |
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女めの
童わらわ |
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物もの
忌い み |
陰陽道における禁忌。凶事を避けるために家に籠って慎むこと。 |
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物もの
の 怪け |
人に乗り移る死霊や生き霊。病気の原因と考えられていた。 |
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