〜 〜 『 寅 の 読 書 室  Part W-W』 〜 〜
==源 氏 物 語 (巻一) ==
(著:瀬戸内 寂聴)
 
語 句 解 釈 (六)
 

2015/12/22 (火) 

じゅ りょう
実際に任国に赴いて政務を執った国司の最上位の者。
せん
勅令を述べ伝えること。詔勅に対して手続きが簡単で、うちわのもの。
そい
東宮、親王などの元服の夜、添い寝する女性。公家の娘などが選ばれ、正妻格となる。
せん みょう
天皇の命を特に和文体で書いた詔勅
ごん ぎょう
夜を初夜・中夜・後夜と分け、その初夜に行う仏道の修行。午後八時頃。
ぎょう だき もの
室内にただよわせる香。
たい えき の 池 の 芙 蓉はちす おう きゅう の 柳
「長恨歌」 の一節、 「太液ノ芙蓉未央ノ柳 芙蓉ハかお ノ如ク柳ハ眉ノ如シ」 による。太液池は、漢の武帝が造った池。未央宮は、漢の高祖の時代、蕭何しょうか が造った宮殿。
だい 乳 母めのと
源氏の乳母で、大宰大弐を夫にもつ人の呼称。大弐は大宰府の次官であるが、長官が赴任せず、大弐が実務を執る場合があった。
たか さご の 千 古 の 松
「いかでなほ ありと知らせじ 高砂の 松の思はむ こともはづかし」 ( 『 古今六帖 』 ・ 「名を惜しむ」 ) による。
たき ぐち の 武 士
蔵人所に所属し、宮中の警備に当った武士。清涼殿の東北にある御溝水みかわみず の落ち口、滝口の近くに詰め所があったことに由来する・
たつ ひめ
龍田山に住むとされる秋の女神。龍田山が奈良の西方にあり、西が五行説ごぎょうせつで秋にあたることに由来する。紅葉の名所であることから、染色の神とも。 対して東方の佐保山は、春の女神 「佐保姫さほひめ 」 とされた。
たな ばた ひめ
織女星。相愛の織女と牽牛とは、仕事を怠けた罰に仲を裂かれ、七月七日の夜だけ天の川を渡って逢うことが許された、との伝説がある。平安時代には、裁縫の神とされた。
仏菩薩が説いた呪文で、梵語の一音一音に災いを除く力があるとされ、原語のままで唱えた。真言ともいう。
ちゆう
死後四十九日の間、現世から来世に行くまで、霊魂がさ迷っている所。
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源氏物語 (巻一) 著:瀬戸内 寂聴 ヨリ