〜 〜 『 寅 の 読 書 室  Part W-W』 〜 〜
==源 氏 物 語 (巻一) ==
(著:瀬戸内 寂聴)
 
語 句 解 釈 (三)
 

2015/12/20 (日) 

とう
密教で行う呪法、祈り。
かた しょう しょう
今は伝わらないで散逸した古物語の主人公。好色者として有名だった。
かつら の 神 様
奈良の葛城山に住む一言主神ひとことぬしのかみのこと。役行者えんのぎょうじゃ の命で、吉野の金峯山きんぷせんとの間に岩橋を架けさせられた時、顔の醜さを恥じて、昼は姿を隠し、夜しか働かなかったので完成しなかった、いう伝説がある
の 臨 時 の 祭
賀茂神社の臨時の祭。陰暦十一月のしもとり の日に行われる。
からうす
臼を地に埋め、きね の柄の端を足で踏んで米などをつくようにしたもの。
かん だち
公卿のこと。摂政・関白・太政大臣・左右大臣・内大臣・大中納言・参議及び三位以上の者の称。
がん もん
神仏への願意を漢文で書いたもの
きたかた
貴人の正妻の敬称。寝殿造りの北のたい に住んだことに由来する。
北 山
京都の北にある山々の総称。
きぬ ぎぬ の 手 紙
男女が共寝した翌朝、男から女のもとへ贈った手紙。早ければ早いほど、誠意があるとされた。
きぬた
布地を柔らかくしたり、つやを出したりするために、布を打つこと。冬に備えて秋に多く行い、その打つ音は、哀愁を帯びて、詩歌の題材となった。
きの つら ゆき

歌人、三十六歌仙の一人 (?〜─945) 。 『古今集』 の撰者の一人で、仮名序を記した。晩年の著作 『土佐日記』 は、王朝仮名日記文学の先駆となった。勅撰集に総計四百四十三首入集。 『古今集』 に百一首。家集に 『貫之集』 がある。

きょう わらべ
平安京の若者たち。口やかましく噂好きの代名詞とされた。
きよ みずかん のん さ ま
清水寺の本尊である千手観音。厄除と福徳利益に霊験あらたか、と信じられていた。
きん だち
貴族の子息、子女。
きん せん
大和 (奈良県) 吉野郡にある山。修験道の霊地で、弥勒菩薩出生の時の守護神を祀る。
ぽん じょう
極楽浄土の階級。上品・中品・下品の三段階があり、それぞれ、上生・中生・下生に分かれている。
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源氏物語 (巻一) 著:瀬戸内 寂聴 ヨリ