〜 〜 『 寅 の 読 書 室  Part W-W』 〜 〜
==源 氏 物 語 (巻一) ==
(著:瀬戸内 寂聴)
 
語 句 解 釈 (二)
 

2015/12/20 (日) 

< きたること・・・・>
文選ぶんぜん(中国、南北朝時代の詩文集) の鵬鳥賦 「しづか ナルコト深キ淵ノ静カナルガごと ク 泛キタルコト繋ガザル舟ノ若シ」 による。
こん の 君
夕顔の乳母子
うしろ
世話をすること。または、世話をする人。主従・夫婦・親子・政治的輔佐など、多様な関係に用いる。
うすもの
透けるように薄い絹織物
天 皇
第五十九代天皇 (867〜931) 。菅原道真を登用し、藤原氏をおさえ、政治の刷新をはかった。譲位後亭子院に住んだため、 「亭子院」 とも言われた。 『後撰集』 以下の勅撰集に十七首入選
うち はし
建物と建物の間に渡した取り外すことのできる板の橋。
どん

三千年に一度咲くといわれる花。その時仏陀が世に現れるという。

そく
在家のまま、仏道を修行する男子。
おう みょう
藤壺の女房の名。皇族出身。命婦は中級女房の称。
おお うちき
禄として賜わる大きめに作られた袿。着用の際、自分の丈に合わせて仕立て直す。
おさめ 殿どの
宮中歴代の御物を納める所。宣陽殿にあった。
おり びつ もの
檜や竹などの薄板を折り曲げて作った箱に、肴や菓子などを盛ったもの。
陰 陽 道 の 中 神
陰陽道の神。吉凶禍福を支配し、悪い方角を防ぎ守るとされた。六十日を周期として、十六日間天の中央にいた後、地上に降り、五日ないし六日づつ八方に巡行する。中神が地上にいる方角を 「方塞り」 といって忌み、その方角へ出かける時は 「方違え」 (前日、別の方角にある家に泊り、方角を変えること) をする。
かい りゅう おう
海にいて、雨や海などをつかさどる神。龍神。
かがり
鉄製のかごに薪を入れてたく火。屋外照明具などとして用いた。
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源氏物語 (巻一) 著:瀬戸内 寂聴 ヨリ