日本の変貌は、全世界に周知の事実である。このような大事業には、さまざまな動機があったが、もしその主要なものをあげるとすれば、武士道だと言うことができる。
日本を外国貿易に開放した時、生活のあらゆる領域に最新の改良を取り入れたとき、また西洋の政治および科学を学び始めた時、私たちの主要な動機は、物質資源の開発や富の増大ではなかったし、ましてや西洋の習慣の猿真似ではなかったのである。
東洋の制度や国民を詳しく観察したイギリスの評論家タウンゼント氏は書いている (メレディス・タウンゼント 『アジアとヨーロッパ』)
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