〜 〜 『 寅 の 読 書 室  Part V-V』 〜 〜
── いつまでも、いつまでも お元気で ──
特攻隊員たちが遺した最後の言葉

2014/09/08 (月) 

前田 啓 23歳 大尉

俺が死んだら
    何人泣くべ

清水 保三 23歳 少尉

清子
兄は特別攻撃隊員として太平洋の防波堤になるために征くことになった。
今まで少しも兄らいい事もせず許してくれ。
強く優しいそして朗らかなお母さんやお姉さんの教をよく守って兄さんの分まで孝養ををつくしてくれ。
躰の丈夫なのが何よりの孝行だ。
病気にならない様にくれぐれも注意せよ。
  桜咲く春には九段に居る。
  勉強をおこたるなよ。
          さようなら
  三月二十七日
           兄 よ り
  唯一人の妹に  

『いつまでも、いつまでも お元気で』 編:知覧特攻平和会館 ヨリ
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