| 2007/12/21 (金) デ ・ ラ ・ シ ・ ネ |
紫のシャンデリア 幻の酒場には
さすらいの踊り子が ほほえみをふりまく
上着をイスにかけたら もうあなたは帰れない
ここは時間の向こう側 黒い月が見える
星の数だけの悲しみ 首に飾ってみせたら
行きずりの人は誰でも
愛することが出来るもの
ここは流れ人の祭り ここは流れ人の祭り
デラシネのかがり火たいて
紫のシャンデリア 幻の酒場には
さすらいの踊り子が ほほえみをふりまく
暗い石畳には 幻は消えて
ざわめきも足音も のこされはしない
引きさかれた恋人 殺された人の叫び
裏切りのやるせなさ すてられた人の涙
星の数だけの悲しみ 首に飾ってみせたら
行きずりの人は誰でも
愛することが出来るもの
ここは流れ人の祭り ここは流れ人の祭り
デラシネのかがり火たいて
あてのない旅人の 夜ははてなく続く
ここは時間の向こう側 黒い月が見える |
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| 『愛する人へ
』 加藤登紀子自選詩集 著・加藤登紀子 発行所・株式会社 サンリオ ヨ リ |
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