待
賢 門 院 璋 子 と 美 福 門 院 得 子 美しきゆえの恍惚と悲哀 (想ひ人=鳥羽院)
崇徳上皇と激しく対立し、保元の乱の原因を作る。伊勢平氏を登用し、清盛政権の礎を築いた。 |
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常
盤 御 前 牛若丸を生んだ宮中一の美女 (想ひ人=源
義朝)
源氏の棟梁であり、頼朝や義経の父にたる。 東国で勢力を強め、保元の乱で勝利を収めるが、 平治の乱で清盛方に敗北。 |
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建
春 門 院 滋 子 と 二 位 殿 時 子 堂上平家に咲いた花二輪 (想ひ人=後白河院)
源平の動乱期を裏で操り
「日本一の天狗」 と頼朝が評した人物。 今様集 「梁塵秘抄」 を編集。 「大原御幸」 で知られる。 |
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祇
王 と 仏 御 前 清盛に翻弄された白拍子 (想ひ人=平
清盛)
平氏の棟梁。平治の乱で義朝方に勝利。
太政大臣に任ぜられ、平氏政権を樹立。 出家して入道大相国とも呼ばれた。 |
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小
督 局 悲嘆の天皇によせる 「想夫恋」 (想ひ人=高倉天皇)
岳父・平清盛と父・後白河法皇の対立に苦しみ、安徳天皇に譲位。 笛の名手で学問や音楽に優れていた。 |
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袈
裟 御 前 荒ぶる若武者に魅入られた貞女 (想ひ人=文覚上人)
もとは上西門院の北面の武士。 出家した後は、神護寺の再興や東寺の修復にあたる。 また、頼朝に平家追討の院宣を伝達した。 |
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巴
御 前 木曾義仲を愛した女武者 (想ひ人=木曾義仲)
源義仲の異名。頼朝や義経の従兄弟。 信濃国木曾谷で育ち、征夷大将軍
「朝日将軍」 に任ぜられるが、 範頼・義経勢に敗北。近江・粟津で討死。 |
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横 笛 乱世の世に消えた儚い恋 (想ひ人=滝口入道)
平重盛の家来を経て、御所の武士に。 横笛との恋がもとで嵯峨野に出家、 後高野山へ移り
「高野聖」 と呼ばれた。 |
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小
宰 相 一途な恋に殉じた気高き美女 (想ひ人=平
通盛)
清盛の弟、平教盛の子。 倶梨伽羅峠の合戦で木曾義仲に破れ 一の谷の合戦で佐々木成綱らに討たれる。
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建
礼 門 院 右 京 大 夫 昔の夢を追い続けた女流歌人 (想ひ人=平
資盛)
平重盛の子で、清盛の孫。 殿下乗合事件で下馬をせずに藤原基房とすれ違い、 無礼をとがめられた。 壇ノ浦で入水。 |
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建
礼 門 院 徳 子 この世の六道を廻った女院 (想ひ人=安徳天皇)
わずか三歳で即位。 平宗盛に擁され、三種の神器を携え、西国へ落ちる。 八歳で平家一門と共に壇ノ浦の海に沈む。 |
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静
御 前 九郎判官義経を慕う白拍子 (想ひ人=源
義経)
源義朝の子、幼名牛若丸。 京の鞍馬山で剣術修業し、源平合戦で圧倒的勝利に導くが、 兄・頼朝との間に不和が生じ、逃亡の地・奥州平泉で自刃する。 |
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北
条 政 子 夢を買って尼将軍になった女 (想ひ人=源
頼朝)
源義朝の第三子。平治の乱で伊豆に配流。文覚に促され挙兵、 源平合戦では源氏軍の総指揮を取り、勝利。 のちに鎌倉幕府の初代将軍として君臨。 |
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