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夜 思
四壁沈沈の夜 誰か相思の情を破る 君を懐ひて心正に熱し 嗚咽独り声を呑む
枕上孤燈の影 憐れむ可し暗又明 潺湲たり前渓の水 恰も吾が意を訴えて鳴る
恍乎として君忽ち在り 秋波一転して清し 花顔恰も微笑して 吾が熱誠を頷くに似たり
吾身と吾意と 唯一すら君に向かひて傾く 武 夫
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「矛にぎる 手に筆とりて 外国の
みやびのみちを 大和言の葉」 | |
「筆とりて うゑ移しみむ とつくにの
父の園生に やまとことのは」 | |
「筆とりて うつすこころを しるや君
訳しもあえず 大和言の葉」 | |
「ウラル山 嶺のこなたへ 敷島の
大和言の葉 うつしみるわれ」 | |
「ウラル山 嶺のこなたへ しきしまの
大和ことばの 花やつたえむ」 | | |
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