続 吟 剣 詩 舞 漢 詩 集


 
山 中 問 答
李 白
余に問う何の意ぞ碧山に栖むと

 笑って答えず心自から閑なり

桃花流水杳然として去り

 別に天地の人間に非ざる有り
 


山 中 の 月
真 山民
我は愛す山中の月

炯然として疎林に掛る

幽独の人を憐れむが為に

流光衣襟に散ず

我が心本月の如く

月も亦我が心の如し

心と月と両ながら相照らし

清夜長なえに相尋ねん