続 吟 剣 詩 舞 漢 詩 集


 
九 段 の 桜
本宮 三香
至誠烈々乾坤を貫く

忠勇の誉は高し靖国の門


  御国を思う一筋に

    戦いの庭に咲き出でて

     名残を惜しまず 散る桜

       操は永久に香ぐわしき


  靖国の宮に御霊は鎮まるも

      折々帰れ母の夢路に



花は九段に満ちて春海の如し

香雲深き処英魂を祭る